🚽 賛否両論を呼ぶ「生理現象」のテロップ!バラエティ番組で急増する"トイレ離席イジり"は是か非か?
近年、日本のバラエティ番組において、収録中にタレントや出演者が急遽トイレのために席を立つという、極めてプライベートな生理現象の瞬間を、あえて番組内で取り上げ、「笑いのネタ」として扱う演出が目立つようになっています。
この現象は、視聴者にとって予測不能なハプニングとして新鮮な笑いを提供することもありますが、一方で「生理現象を笑いにするのは不適切ではないか」「出演者が可哀想」といった、倫理的な側面からの議論も巻き起こしており、その演出の是非について、今、改めて考察する必要があるでしょう。
🚨 青木マッチョが示した「限界のサイン」
直近でこの議論を再燃させたのは、お笑いコンビ・かけおちの青木マッチョさんが、2025年11月4日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)に初出演した際の出来事でした。
元消防士という異色の経歴と、その鍛え抜かれた肉体で徐々にメディア露出を増やしている青木さんにとって、今回の「さんま御殿」は、まさに爪痕を残したい晴れ舞台であったはずです。しかし、彼が話題を集めたのは、まさかの「トイレ離席」という、想定外の形でした。
番組では、世界陸上の男子3000m障害で活躍した三浦龍司選手が、練習中に聴く音楽についてトークしている最中。後方に座っていた青木マッチョさんが突然立ち上がり、苦渋の表情を浮かべながら「本当に申し訳ないんですけど、お手洗いに失礼してもいいですか」とMCの明石家さんまさんに申告し、スタジオを後にしました。
突然のハプニングに、番組MCの明石家さんまさんも一瞬「え?なんや?」と戸惑いを隠せない様子でした。しかし、青木さんの隣に座っていた武井壮さんが「10分前ぐらいから『武井さん、もうそろそろ限界です』って」と、青木さんが限界寸前で悶え苦しんでいた内情を明かしたことで、事態が理解されました。
トイレを終え、安堵の表情で戻ってきた青木さんに、さんまさんが「大丈夫やったか?」と優しく声をかけると、「セーフです…」と返答。スタジオは、この人間味あふれる一連の流れに、温かな笑いに包まれました。
🌟 過去にもあった「限界突破」の瞬間
テレビ番組の収録中にトイレのために離席する、あるいは限界を迎えるというケースは、実は少なくありません。
モデル・マギーの告白: モデルのマギーさんは、デビューしたての頃、収録中に我慢の限界を迎え、全身から汗が止まらなくなったにもかかわらず、誰にも言い出せずにスタジオから逃げ出してしまったという苦い経験を告白しています。これは、「言いにくい」という業界内の暗黙の了解を示唆しています。
タレント・鈴木奈々の生放送ハプニング: 特に記憶に新しいのが、タレントの鈴木奈々さんです。2016年放送の情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)の生放送中、コメントを求められた際にしどろもどろな受け答えに。この異変に気づいたMCの加藤浩次さんが「トイレしたいの?大丈夫、大丈夫、行ってきな」と助け舟を出し、鈴木さんは下腹部を押さえながら途中退席しました。生放送という緊迫した状況での加藤さんの機転と優しさが、大きな話題となりました。
これらの事例は、収録や生放送という特殊な緊張感の中で、生理現象を我慢することの過酷さを物語っています。
❌ 視聴者が抱く「違和感」と批判の声
しかし、こうしたトイレのハプニングが放送されるたびに、視聴者の反応は二極化します。
一方は、その人間らしいハプニングを面白おかしく捉える声。予測不可能な展開こそバラエティの醍醐味であり、親近感が湧くという意見です。
一方で、より否定的な意見も少なくありません。
「トイレは生理現象じゃん。笑いにするのはおかしい」
「いちいちテロップを出してオンエアする必要があるの?」
「出演者が言い出しづらくなりそうで可哀想」
特に、2023年9月放送のバラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)で、ゲストのトーク中に番組レギュラーの名倉潤さんがトイレのために離席した際のエピソードは、批判の的となりました。共演メンバーが「いいんですか?」「テレビで見たことないよね」とイジり、画面右下には**《前代未聞!? 収録中にトイレ》**という大げさなテロップが表示されました。
もちろん、番組側は名倉さんを面白おかしくイジる意図であったでしょうが、視聴者からは「トイレを我慢せざるを得ない空気を作っている」「出演者への配慮に欠ける」といった批判の声が上がりました。
😟 プレッシャーが女性芸能人を追い詰める
この問題の根底にあるのは、「生理現象を訴えづらい」というテレビ収録現場の環境です。
エンタメ誌ライターも指摘するように、タレントの重盛さと美さんは、長い収録の時には緊張するとトイレが近くなるため、なんとおむつを着用して臨んだと明かしています。これは、女性芸能人、特に若手や人気絶頂のタレントが、トイレに行きたいと申し出ることによる**「番組への迷惑」や「イメージダウン」への恐怖**を抱えている現実を浮き彫りにしています。
男性芸人であっても言い出しにくい状況はありますが、女性芸能人においては、男性以上に「行きたくても言えない」ケースが多いのが実情でしょう。
🤔 笑いと配慮の線引きはどこにあるのか
今回の青木マッチョさんのケースのように、MCのさんまさんが優しく声をかけ、スタジオが温かい笑いに包まれた結末は、一種の理想的な形と言えるかもしれません。
しかし、トイレ離席の演出が頻繁になることで、**「面白くするための演出」**として扱われすぎ、本当に我慢できなくなった出演者が申し出づらくなるという、本末転倒な状況を生み出すリスクも孕んでいます。
誰にでも起こる、避けられない「生理現象」を、テレビという公共性の高いメディアで「笑いのネタ」として扱うことの是非。その線引きと、出演者への最低限の配慮をどう両立させていくか。この議論は、バラエティ番組の未来と、芸能人が安心して収録に臨める環境づくりのためにも、今後も視聴者の間で活発に意見が交わされ続けるでしょう。
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