小説家になりたいあなたへ
私は、実は10代後半と20代前半のころに趣味で小説を書いていました。
小説家にはなれませんでしたが、趣味で小説を書くことにより得られたものがあります。
今回は、それについて書きたいと思います。
まず、私は小学生のころから作文を書くことがかなり得意でした。クラスのみんなが原稿用紙1枚書いて終了しているのに対して、私は10枚くらい書いていました。
そのくらい作文や文章を書くのが得意でした。
そして、私はこの文章を書くことが得意というのをいい方向に生かしたいと思うようになり、小説活動を趣味で始めることにしたのが18歳の時でしたね。
当時はまだ私は、パソコンを持っていなかったので、原稿用紙に手書きで書いていました。
その時に書いた小説の内容は、18歳で病気でこの世を去った友達の実話をもとにした物語です。
ざっくり小説の内容を説明しますと、主人公の男子高校生と友達の男子高校生が今までテキトーに生きてきたが、その主人公の友達が病気で亡くなり、主人公はその亡くなった友達の分まで努力して生きるという物語です。
原稿用紙で100枚ほどになったと思います。
当時の私は、1か月ほどでこの物語を書き終えた記憶があります。
書き方としては、まず、物語の起承転結を決めていきます。
そしてその起承転結をざっくりとでいいので、箇条書きで肉付けしていきます。
そして、次は、その箇条書きで書いた起承転結で書いた内容を下書きしていきます。
最後にその下書きを元に、内容をよく読み話に矛盾が無いように清書します。こんな感じでしょうか。
作家活動のない当時18歳の私でも、原稿用紙100枚書くことができましたので、皆さんも書くことができると思います。
この18歳時に私が書いた物語は、小説コンクールに応募しましたが、一次予選すら通過できずに終わりました。
まあ、現実はそんなに甘くないですよね。
しかし、初めて書いた物語で原稿用紙100枚書くことができたことは、自信につながりました。
そして、私は20歳の時にノートパソコンを買いました。
今度は、このパソコンを使い、前回とは違う内容の物語を書きました。
ボクシングで世界チャンピオンへと成り上がる一人の少年についての物語です。
私自身、16歳からボクシングの練習に励んでおり、漠然とプロの世界チャンピオンを夢見ておりました。しかし、私は視力が悪くプロにはなれませんでした。
現実の世界で世界チャンピオンになれないため、物語の世界でボクシングの世界チャンピオンになるというように当時の私は考えたのです。
物語の書き方は前回の時と同様、まずは起承転結を決めます。そして、登場人物や何を言いたいのかを明確にして、箇条書きで肉付けしていきます。
そして、この箇条書きを元にして下書きをします。
前回と違う点は、今回は、パソコンで書くという点です。
手書きの時はすらすらと頭の中に、物語が浮かびましたが、今回は初めて使うパソコンです。
中々、パソコン操作に慣れなくて、てこずっていました。
しかし、パソコンで書いているうちに、段々と慣れ始めていき、パソコンのタイピングスキルも上達していき、原稿用紙で500枚ほどのボリュームになり、仕上げました。
この作品も小説コンクールに応募しましたが、残念ながら、一次審査すら通過できずに終わりました。
中々、現実は甘くないですね。
しかし、私は、このままでは納得がいきませんでした。
コンクールに落ちた作品の手直しをして、私は、東京にある出版社に連絡をして、直接この原稿を出版社の担当の方の下へ、持ち込んだのです。
出版社の方へ、内容をざっくりと説明して、担当の方は、「よく読んでから、また後日連絡をします。」とのことでした。
後日、出版社から連絡が来ました。
担当の方からの説明は、ざっくり言うとこんな感じでした。
「まるでお話にならないレベルですね。出版業界で成功できるのは、一握の人たちのみ。10年間くらい本気で執筆活動を行い、新人賞をとれればいいほうではないだろうか。あきらめずに頑張ってください。」
こんな感じでした。
私は、自分の実力になさにショックを受けて、もう執筆活動を頑張ることなどできないと考え、これ以来、執筆活動を行わなくなりました。
10年も本気で執筆活動なんて私にはとてもではないが、できません。
しかし、多少なりとも作家の真似事をして、私的には得られたものがあります。
それは、段取りを組むという能力です。
物語を書くにあたり大事だと思うのが、話の段取りです。この段取りを組むということが、日常生活の様々なことに生かされています。
ですから、私にとって執筆活動は、決して無駄ではなかったと思います。
それから世の中そんなに甘くない、ということも再確認できました。
簡単に新人賞を受賞できると思ったら、大間違いですね。
しかし、私なりにチャレンジしてみて、行動に移したことにより、自分なりにですが納得はいきました。
ですので、これから小説家になりたいぜと夢を抱いている方は、ぜひともチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
私からは以上です。
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